漢検2級
稽
ケイ
小篆
禾
+
尤
+
旨
②
形声。声符は旨②。
字統によれば、偏は本来は禾ではなく[
](ケイ)で、軍門に立てる標識の形とする。説文解字は、木の先がまがって伸びぬ意という。
は康煕字典に載る漢字。禾部。
尤は字統は犠牲の犬、大漢和辞典は手から物を落とす意という。
旨②は、祝詞の容器に神霊が降下する意とする(字統)。
稽について、説文解字は
の意を取り「留止也」とする。字統は、(神霊が)「いたる」意が原義だとする。のちに「かんがえる」意で用いられた。
「稽古」は昔の物事を考え調べること、「滑稽」は弁舌さわやかに述べ立てることから意味が変化したとされる。
2010年に常用漢字に追加された字。
なお、異体字として
があり(大漢和辞典は俗字とする)、常用漢字表で「どちらの字形で書いても差し支えない」とされている。
・禾部10画。
使われる熟語の例:稽古 滑稽